[Z-series]

四神欄間プレート

ブロンズ鋳造 / 2025
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 本作品は、東西南北を司る四神の象徴を通して、人と空間、伝統と現代、個と全体を結び合わせる試みです。
 四神(しじん)とは、古代中国に起源をもつ天文思想や陰陽五行思想に基づき、東西南北を守護する神獣を指します。それぞれの神獣は方角・季節・色・役割を担い、均衡のとれた世界観を形づくっています。日本を含む東アジアでは、単なる想像上の動物ではなく「宇宙に秩序をもたらす象徴体系」として受け入れられ、都市の設計や陵墓の配置、さらには人々の精神文化に深く関わってきました。

 本作《四神欄間プレート》は、日本建築の伝統装飾である「欄間」の透かし彫りの美意識を背景に、ブロンズによって新たに造形された四枚組のプレート作品です。欄間は古来より、屋内に光と風を通し、空間に区切りと美を添える役割を果たしてきました。本作では、その伝統的技法を受け継ぎつつ、金属という永続性をもつ素材へと昇華させています。

 それぞれのプレートは一柱の神獣を表し、独立した意味を宿しながら守護と象徴の力を示しています。しかし、四枚が揃うことでその意味は大きく広がります。各四方に4枚のプレートを配することで、その囲まれた空間は、古代の人々が都市の設計や陵墓の配置で行ったように「結界」としての力が立ち現れます。古来より伝わる「邪気を祓い繁栄をもたらす」呪術的論理が、現代のアートインスタレーションとして転写され、再生されるのです。個と全体の往還によって多層的な意味が生まれる構造そのものが、四神の思想を体現しています。
 一枚に込められた象徴性と、四枚が揃って初めて顕れる調和の力。その両義性こそが、《四神欄間プレート》の核心なのです。

「玄武欄間プレート」(北/冬)

W:467mm × D:266mm × H:40mm / ブロンズ鋳造 / 額装込み / 2025
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¥350,000(※送料別)

 玄武(Genbu)は、中国古代の宇宙観や陰陽五行思想に由来する四神の一つで、北を守護し、冬を司る神獣です。
その姿は、堅牢な甲羅を持つ亀と、しなやかにうねる蛇が絡み合う独特の形で表されます。亀は不滅と長寿を、蛇は再生と循環を象徴し、二つが一体となることで陰陽の調和を示し、不老不死の力を宿す存在と考えられてきました。
 この象徴性は、古代の都市づくりにも反映されました。中国では、北に大きな山を置き、寒風を防ぐことが理想とされ、その思想は日本にも伝わりました。794年に築かれた平安京(現・京都)では、都の北に位置する船岡山(ふなおかやま)が玄武に見立てられ、都市全体を守護する要とされました。また、朝鮮半島の古都・漢陽(現・ソウル)でも北岳山が玄武に当てられ、同じように北の守護とされました。
 玄武は、冬という厳しい季節と北の方角を鎮め、地上の都市に北極星を中心とする天の安定を呼び込む存在として、人々の都市観や世界観に深く結びついてきたのです。

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本作品は、受注生産で制作される限定300機のエディション作品です。

「青龍欄間プレート」(東/春)

W:439mm × D:250mm × H:40mm / ブロンズ鋳造 / 額装込み / 2025
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¥350,000(※送料別)

 青龍(Seiryu)は、中国古代の宇宙観や陰陽五行思想に由来する四神の一つで、東方を守護し、春を司る神獣です。
その姿は、雲や雨、雷を呼び起こしながら天空を舞う龍として描かれ、稲作を中心とする東アジア社会においては、雨や川の流れを支配し、豊穣をもたらす存在として深く敬われてきました。青龍がもつ「水」と「空」の二つの性格は、地上の農耕と天上の気象を結びつける象徴でもあり、春の生命の芽生え(成長)や季節の始まりと循環、繁栄を表すものと考えられています。
 こうした象徴性は都市の設計思想にも生かされました。理想的な都は東に大きな川を配して青龍を迎え、自然の循環と調和させることが望まれました。日本では、794年に築かれた平安京(現・京都)において、東を流れる鴨川が青龍に見立てられ、都の繁栄を支える守護の象徴となりました。同様の発想は中国や韓国の古都にも見られ、都市を川や湖と結びつけることで、青龍の力を取り込もうとしました。
 青龍は、単なる神話的存在にとどまらず、東アジアの文化や都市の理念、そして芸術表現に深く根づき、今日に至るまでその象徴力を伝え続けています。

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本作品は、受注生産で制作される限定300機のエディション作品です。

「朱雀欄間プレート」(南/夏)

W:467mm × D:266mm × H:40mm / ブロンズ鋳造 / 額装込み / 2025
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¥350,000(※送料別)

 朱雀(Suzaku)は、中国古代の宇宙観や陰陽五行思想に由来する四神の一つで、南を守護し、夏を司る神獣です。
その姿は、燃え立つ炎のように朱色の羽を大きく広げた神鳥で、輝く羽は太陽の光を思わせ、生命力や歓び、吉兆を象徴しています。
 朱雀は南の水辺に舞い降り、その翼で災厄や邪気を払い、人々に幸福と繁栄をもたらすと信じられてきました。そのため、中国や日本の都づくりでは、南に池や湖を配して朱雀を迎えることが理想とされました。794年に築かれた平安京(現・京都)では、南に広がる巨椋池(おぐらいけ)が朱雀に見立てられ、都を守護し、繁栄と平安を祈る象徴とされたと伝えられます。
 水面に映る太陽の光は、空を翔ける朱雀の姿と重ね合わされました。瑞雲(吉兆を告げる雲)や炎とともに舞う朱雀は、太陽の力を地上に呼び込み、光と生命を授ける存在として、今もなお東アジアの精神文化に息づいています。

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本作品は、受注生産で制作される限定300機のエディション作品です。

「白虎欄間プレート」(西/秋)

W:439mm × D:250mm × H:40mm / ブロンズ鋳造 / 額装込み / 2025
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¥350,000(※送料別)

 白虎(Byakko)は、中国古代の宇宙観や陰陽五行思想に由来する四神の一つで、西を守護し、実りの秋を司る神獣です。
 その姿は、白く輝く毛並みをもつ大きな虎で、白は清らかさや厳しさを、虎は勇気や力強さを象徴しました。そのため白虎は、正義と力を体現する存在と考えられてきました。
 都市づくりや風水思想においても、白虎は重要な役割を担いました。理想の都は西に大きな道を通して白虎を迎えることが望ましいとされ、この考えは日本にも伝わります。794年に築かれた平安京(現・京都)では、西側を走る西大路が白虎に見立てられ、西からの災厄を防ぎつつ、秋の実りと都の安定を祈る象徴とされました。こうして都市そのものが自然の秩序と調和し、白虎は天の理を地上に映す存在とみなされたのです。
 虎は古くから東アジアで勇猛さと霊性をあわせ持つ特別な動物とされ、白虎はその究極の姿とされました。邪気や悪霊を退け、正義を貫く力の象徴として、秩序を守る「最後の守護者」として、今も人々の心に息づいています。

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本作品は、受注生産で制作される限定300機のエディション作品です。

「四神欄間プレート 春夏秋冬4枚セット

玄武・朱雀:W:439mm × D:250mm × H:40mm
青龍・白虎:W:467mm × D:266mm × H:40mm
ブロンズ鋳造 / 額装込み / 2025
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4枚セット¥1,200,000(※送料別)

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4枚セットは、いずれかのプレートのエディションがなくなり次第、販売終了となります。
本作品は、受注生産で制作される限定300機のエディション作品です。